愛知・名古屋の新交通システム「SRT」が13日から運行開始 話題の乗り心地を徹底レポート
愛知の新交通「SRT」運行開始 乗り心地や特徴を紹介

愛知・名古屋で新交通システム「SRT」が13日から本格運行へ

愛知県名古屋市において、名古屋駅と栄エリアを結ぶ新公共交通システム「SRT」が、2月13日から運行を開始します。これに先立ち、2月11日に栄の久屋大通公園で記念式典が開催され、広沢一郎市長ら関係者がテープカットでスタートを祝いました。

SRTの概要と運行スケジュール

SRTは「スマート・ロードウエー・トランジット」の略称で、連節バスを活用したシステムです。定員は122人で、名鉄バスが運行を委託されます。運行日は金曜日から月曜日までの週4日と祝日、時間帯は午前9時から午後5時台で、1日あたり12本が設定されています。運賃は大人210円、小児100円と、手頃な価格で利用可能です。

路線は広小路通などを走行し、全長約5〜6キロの区間に7つの停留所を設置。名古屋駅や名古屋駅桜通などが含まれますが、柳橋や納屋橋などの3停留所は工事中で、当面は仮設の状態です。これらは3月末までに完成する見込みとなっています。

乗り心地と車内の特徴を詳しく紹介

SRTは二つの車体をつないだ連節バスで、低床式設計により乗降口の段差がなく、乗り降りがしやすい構造です。横幅は一般的な路線バスより数センチ長く、車内は広々と感じられ、電車に近い感覚で利用できます。

前方車両には、立って利用できるカウンターが設けられており、車窓の景色を楽しみながらの移動が可能です。さらに、透明ディスプレーが窓に設置されており、走行中に位置情報に応じて、オアシス21や中部電力ミライタワー、御園座などの名所紹介映像や音声が投影されます。この映像コンテンツには、県内の学生が制作に参加しており、近未来的な雰囲気を演出しています。

ディスプレーは前方車両に1つ、後方車両に2つ設置され、大型モニターも後方に1つ備えられています。これにより、景色と情報を一体的に楽しむことができますが、満員時には演出を十分に味わえるかどうかが課題として挙げられています。

試乗会での体験と関係者の期待

2月6日には報道関係者向けの試乗会が実施され、記者も参加しました。約40分の乗車時間は快適で、参加者からは好評の声が上がりました。映像コンテンツ制作に携わった名古屋国際工科専門職大学の安藤洸太朗さん(19歳)は、「小さな子どもたちや遠方からの訪問者に新たな発見を提供したい。名古屋では地下鉄利用が多いため、景観を楽しみながらの移動を広めてほしい」と期待を語りました。

広沢市長は、今秋開催されるアジア・アジアパラ大会(愛知・名古屋大会)に触れ、「SRTが名古屋の魅力を国内外に発信するコンテンツになれば」と述べ、地域の回遊性向上と観光促進への貢献を期待しています。