2026年5月にプレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3を紹介する。健康習慣部門の第1位は、酒やタバコと同じくらい危険で、10年続けると大腸がん発症率が2倍に跳ね上がる職場の習慣に関する記事だ。
大腸がんと現代の生活習慣
内科医の奥田昌子氏は、長年大腸がんは食の欧米化や加工肉の摂取などが原因とされてきたが、健康意識が高まる中でも日本人の大腸がんが減っていないことに着目。調査の結果、別の原因がある可能性が見えてきたという。
食の欧米化と大腸がんの増加
大腸がんは昔から欧米で多く、日本でも1960年頃から急増した。75歳未満男性の大腸がん死亡率を国別比較すると、日本と韓国は急上昇し、日本は欧米各国より高くなっている。1990年代半ばから下降傾向にあるが、欧米や韓国より改善が鈍い。
日本での増加原因として食の欧米化が指摘される。ハワイの日系移民の統計では、日系一世、二世と米国人に死亡率が近づく。しかし、胃がんや乳がんでは2世代以上かかるのに対し、大腸がんは日系一世ですでに米国人に近い。
がんができやすい部位
大腸の中でも、盲腸と直腸は粘膜1平方センチメートルあたりのがん発生率が最も高い。盲腸は胃と小腸を通過した食物が流れ込む場所、直腸とS状結腸は便が最後にとどまる場所だ。これらの部位にがんが発生しやすいのは、食物中の物質が関与していることを示唆する。
意外なリスク要因
奥田氏は、日本人の大腸がんは食肉が主因ではない可能性を指摘。魚を食べると発症率が4割下がる一方、鬼門はアルコールだという。さらに、飲酒や喫煙と同じくらい危険なのがデスクワーク。長時間座り続けることで大腸がんリスクが高まる。
大腸がんは現代病であり、予防には食物繊維の摂取や適度な運動が重要。しかし、デスクワークを10年以上続けるとリスクが2倍になるため、職場でのこまめな休憩や立ち作業の導入が推奨される。



