泉佐野市長が熊本の「赤ちゃんポスト」を視察、内密出産の必要性を強調
泉佐野市長が赤ちゃんポスト視察、内密出産の必要性を強調

泉佐野市長が熊本の「赤ちゃんポスト」を視察、内密出産の社会的必要性を強調

大阪府泉佐野市の千代松大耕市長は、2026年2月10日、親が養育できない子どもを匿名で託せる「赤ちゃんポスト」を全国に先駆けて運営する慈恵病院(熊本市)を視察しました。この訪問では、預け入れ後の対応や経営体制について学び、同市が2026年度にも行政主導で設置を目指す「りんくう総合医療センター」での準備を進めるための参考としました。

慈恵病院の実績と視察内容

慈恵病院は2007年5月に赤ちゃんポストを設置して以来、2024年度末までに計193人の子どもが託されています。千代松市長はこの日、施設を見学し、経営状態について説明を受けました。さらに、人形の赤ちゃんを使って託す体験も行い、実際のプロセスを理解する機会を得ました。

内密出産を含む社会的必要性の認識

視察終了後、記者団の取材に応じた千代松市長は、「より一層、ゆりかご事業、内密出産も含めて社会的な必要性を強く感じた」と述べました。内密出産とは、病院の担当者のみに名前を明かす方式で、親の匿名性を保ちながら出産できる制度を指します。市長はこの視察を通じて、こうした取り組みの重要性を再認識したと強調しました。

泉佐野市の今後の取り組み

泉佐野市は、りんくう総合医療センターでの赤ちゃんポスト設置を念頭に、準備を進めています。行政主導での導入を目指すことで、より多くの家庭が安心して利用できる環境を整える方針です。千代松市長は、今回の視察で得た知見を活かし、地域の福祉向上に貢献したいと意欲を示しました。

この動きは、全国的に子育て支援や社会的包摂の重要性が高まる中、地方自治体が先駆的な取り組みを模索する一例として注目されています。慈恵病院の長年の実績が、他地域での導入を後押しする役割を果たしています。