ひこにゃんと大阪国税局がタッグ!幼児向け税教育デジタル絵本がYouTubeで公開
大阪国税局が、滋賀県彦根市の大人気キャラクター「ひこにゃん」との異色のコラボレーションを実現させました。税の大切さを伝える幼児向けデジタル絵本「よいにゃんことみんなのおこめのおはなし」を監修し、今月から国税庁の公式ユーチューブチャンネルで公開を開始しています。
幼い頃からの税教育を目指して
各国税局では、小中高校や大学に講師を派遣する「租税教室」を積極的に展開し、税金の意義や役割についての理解促進に力を入れてきました。しかし、大阪国税局はさらに一歩進んだ取り組みとして、「もっと幼い頃から税の役割を知ってもらう方が、より深い理解につながる」という考えに至りました。
この発想から生まれたのが、今回のデジタル絵本制作プロジェクトです。親しみやすく、子どもたちに人気の高いキャラクターとして、ひこにゃんに協力を依頼。公益社団法人「彦根納税協会」(彦根市)などが企画を担当し、大阪国税局が監修という形で共同制作が進められました。
「税」という言葉を使わない工夫が光るストーリー
デジタル絵本の物語は、ひこにゃんが暮らす町を舞台に展開します。町の「おとのさま」が、税金にあたる「おこめ」を集め、道路や橋などの公共施設を整備していました。しかし、ある日、その大切なおこめがひこにゃんのライバルである「わるにゃんこしょうぐん」に盗まれてしまいます。
おこめがなくなってしまった町には、次々と問題が発生。このストーリーを通じて、税金がなくなると社会にどのような影響が出るのかを、子どもたちが直感的に理解できるよう工夫されています。
監修を担当した大阪国税局職員は、「税」という難しい言葉を一切使わずに、税金の本質的な役割を伝えることに重点を置きました。子どもたちが自然と税の重要性を感じ取れるような表現や展開を心がけたといいます。
親子で楽しみながら学べるコンテンツ
大阪国税局の木村昌代・国税広報広聴室長は、今回のデジタル絵本について次のようにコメントしています。「動画形式のデジタル絵本なので、親子で一緒に楽しみながら視聴していただければと思います。幼いお子さんでも理解しやすい内容になっており、税についての会話のきっかけにもなるでしょう」
従来の租税教育は、ある程度年齢が上がった子どもたちを対象とすることが多かったですが、今回の取り組みは、就学前の幼児期から税についての感覚を養うという新しい試みです。デジタルネイティブ世代の子どもたちに親和性の高い動画形式を採用した点も、時代に合わせたアプローチと言えます。
国税庁公式ユーチューブチャンネルでは、すでに「よいにゃんことみんなのおこめのおはなし」が公開されており、どなたでも無料で視聴可能です。色鮮やかなアニメーションとひこにゃんの愛らしい動きが特徴で、楽しみながら社会の仕組みについて学べる内容となっています。
このデジタル絵本プロジェクトは、行政と地域の人気キャラクターが連携した新しい形の啓発活動として注目を集めています。今後も、より多くの家庭で親子の会話の素材として活用され、幼い世代への税教育の普及に貢献することが期待されています。



