名古屋高・地裁、被告の手錠・腰縄姿を隠すついたてを4月13日から設置へ
名古屋高・地裁、被告の手錠姿隠すついたて設置へ

名古屋高・地裁が被告の人権に配慮、手錠・腰縄姿を隠すついたてを4月13日から導入

名古屋高等裁判所・地方裁判所は、刑事裁判において勾留中の被告が手錠や腰縄を付けたまま入廷する様子を傍聴人から見えないようにするため、4月13日から法廷についたてを設置する運用を開始することが明らかになりました。この決定は、関係者への取材を通じて判明したもので、被告の人権を尊重し、無罪推定の原則をより徹底することを目的としています。

最高裁の通知に基づく全国的な動きの一環

最高裁判所は今年1月、被告の人権に配慮する観点から、全国の裁判所に対して手錠や腰縄姿を隠す措置を求める通知を出しており、名古屋高・地裁の取り組みはこの流れに沿ったものです。ついたての設置は各地で順次進められており、司法制度の改善として注目されています。

関係者によると、3月25日に名古屋地方裁判所で行われた裁判所、検察、愛知県弁護士会による意見交換会において、裁判所側がこの運用変更を正式に明らかにしました。具体的には、被告が出入りする口についたてを設置し、傍聴席からの視界を遮断します。その後、裁判官の指示に基づいて手錠や腰縄が外される手順が取られる予定です。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

従来の運用と無罪推定の原則への懸念

現在、多くの刑事裁判では、逃走防止などを理由に、勾留中の被告が手錠や腰縄を付けたまま入廷することが一般的です。しかし、このような姿は罪人としての印象を与え、無罪推定の原則に反する可能性があるとして、日本弁護士連合会(日弁連)などが長年にわたり改善を求めてきました。

裁判員裁判では、裁判員が入廷する前に手錠や腰縄を外す運用が既に行われており、今回のついたて設置はその延長線上にある措置と言えます。名古屋高・地裁は、本紙の取材に対して、運用変更の詳細な時期や方法については「裁判体ごとの判断になるため回答できない」とコメントしています。

専門家の評価と今後の課題

日弁連で手錠・腰縄問題に取り組んできた野口新弁護士は、今回の決定について「人権配慮の面では大きな前進だ」と評価しつつも、課題を指摘しています。野口弁護士は、「裁判官からは手錠・腰縄姿が見える状態が続くため、無罪推定の原則に照らして、本当に判決にバイアスがかからないのか、議論を続ける必要がある」と述べ、さらなる改善の余地を強調しました。

この動きは、司法手続きの透明性と被告の尊厳を両立させる試みとして、今後の裁判運営に影響を与える可能性があります。名古屋高・地裁の導入を皮切りに、全国の裁判所で同様の措置が広がることが期待されています。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ