兵庫県の斎藤元彦知事の側近で、内部告発問題への対応をめぐり辞職した元副知事の片山安孝氏(65)が、来春の兵庫県議選に高砂市選挙区(定数1)から無所属で立候補する意向を固めたことが、関係者への取材で明らかになった。
「ふるさと高砂の発展に貢献したい」
関係者によると、片山氏は「生まれてからずっと暮らしてきたふるさと高砂の発展のために、副知事として培った行政経験を生かしたい。斎藤知事が進める県政改革の取り組みを支援していきたい」と語っているという。
経歴と副知事就任の経緯
片山氏は兵庫県高砂市の出身で、1983年に県庁に入庁。人事課長や産業労働部長などの要職を歴任した。退職後は県信用保証協会の理事長を務め、2021年7月に初当選した斎藤知事によって副知事に選任され、同年9月に就任した。
内部告発問題での対応
2024年3月、知事や片山氏ら県幹部の疑惑を指摘する内部告発文書の存在を把握すると、知事の指示を受けて調査を開始。文書を作成した元西播磨県民局長(故人)の公用パソコンを回収するなど、県の内部調査で中心的な役割を担った。元県民局長が亡くなった同年7月、「県政に停滞と混乱を招いた」として辞職した。指摘された疑惑については一貫して否定している。
守秘義務違反容疑での告発と不起訴
また、片山氏は公用パソコン内の元県民局長の私的情報を漏洩したとして、知事や元総務部長とともに地方公務員法(守秘義務)違反容疑で告発されたが、神戸地検は2025年3月、3人全員を不起訴処分とした。
県議選の構図
県議選高砂市選挙区では、自民党が9期目を目指す現職の山本敏信氏(80)を公認すると発表しており、片山氏は無所属での挑戦となる。今後の選挙戦では、斎藤知事の改革路線を掲げ、現職との一騎打ちが予想される。



