自民党滋賀県連は26日、草津市内で役員会を開催し、6月18日告示、7月5日投開票の滋賀県知事選挙において、党の独自候補擁立を断念することを正式に承認しました。今後は4選に向けて出馬を表明している現職の三日月大造知事側と政策内容について協議し、支援または自主投票といった対応を検討する方針です。
独自候補擁立断念の背景
県連によると、当初は県内選出の国会議員を候補者として有力視していましたが、急な解散総選挙や新年度予算の審議、イラン情勢への対応などにより擁立は厳しい状況にありました。さらに、最近の地方選挙では近江八幡市長選を含め自民党が推薦した候補の敗北が続いており、今回の知事選の結果次第では政権運営にも影響を及ぼしかねないことから、党本部から慎重な判断を求められていました。
役員会での議論
役員会は冒頭を除いて非公開で行われました。出席者からは「今からでも擁立すべきだ」「選挙で戦うこと自体が党勢の拡大につながるのでは」といった意見も出ましたが、勝てる候補を今から探すのは難しいとの結論に至ったとされています。
自民党は2014年の知事選で推薦した候補が初当選した三日月氏に敗れ、2018年と2022年は三日月氏を支援しました。今回の擁立断念について、報道陣の取材に応じた県連の小鑓隆史会長は「しばらく党から候補を出せていないので出したい思いは共通していたと思うが、大変残念だ」と述べました。奥村芳正幹事長は「判断が遅かった。来年の統一選に響かないよう、今後は一丸となって取り組みたい」と話しました。
三日月県政への評価と今後の方針
県連が3月にまとめた三日月県政への評価では、大きな失政はなかったものの、政策の独自性では物足りなさを感じるとし、「党として支援できるか疑問が残る」と総括していました。特に、地域交通の維持・発展のために県が導入を検討するいわゆる「交通税」については、「現行の計画から県民の理解を得られない」と反対の姿勢を示しています。今後、こうした政策などについて県議団を中心に知事側と交渉し、改めて県連としての対応を検討する方針です。
知事選には三日月知事のほか、共産党県委員会副委員長の坪田五久男さんが立候補を表明しています。



