インターネット上の交流サイト(SNS)などで接する情報の偏りを表す「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」という言葉について、電通総研とNPO法人日本ファクトチェックセンターが全国の15~69歳の男女5000人を対象に調査したところ、これらの言葉を理解している人は1割未満であることが分かった。
調査結果の概要
調査は今年実施され、情報に関わるキーワードの認知度を尋ねた。「詳しく知っている」と「説明はできないが概念を理解している」の合計を「理解度」として集計。その結果、自分が好む情報ばかり表示される環境を指す「フィルターバブル」の理解度は6.8%にとどまり、SNSで興味や関心が似ている人をフォローした上で発信すると自分と似た意見が返ってくる状況を指す「エコーチェンバー」の理解度は8.6%だった。
情報偏りの危険性
SNSのアルゴリズム(計算手法)などで生じる情報の偏りは、利用者の主張を極端にし、異なる意見を受け入れにくくさせる恐れがある。こうした危険性を示す言葉をあらかじめ知っておけば、情報を冷静に受け止めることにつながると専門家は指摘する。
調査結果は、情報リテラシー向上の必要性を改めて浮き彫りにした。特に若年層を中心に、SNSの利用が増える中で、情報の偏りに対する認識を高める取り組みが求められている。



