「橋のケガをなおしています」。国土交通省中部地方整備局が、工事の目的や内容を分かりやすく伝えるユニークな工事看板を表彰する全国でも珍しい取り組みを始めた。騒音などマイナスイメージを抱かれやすい公共工事への理解を深めてもらい、次世代の建設業界を担う若手の人材確保にもつなげる狙いがある。
定型的な記載を親しみやすく
工事看板は内容や工期などを周知するため、現場に設置される。多くは定型的な記載やイラストで構成されている。一方で、通行止めや騒音を伴う工事は、近所の人や通行車両から迷惑に思われがちだ。
こうした状況を変えられないかと、整備局は2025年12月、愛知県内で同局が発注した公共工事を対象に「一目でわかる伝わる工事メッセージ大賞」と題し、工事の目的を伝え、親しみやすいように工夫したデザインを募集。事業者から124件の応募があった。
受賞作品と考案者
表彰された看板は、8月6日に名古屋市で行われた表彰式で公表された。受賞作品の一つに「橋のケガをなおしています」というメッセージを掲げた看板があり、考案者は杉山領人さん。
この取り組みは、公共工事に対する理解を深めるだけでなく、建設業界の将来を担う人材確保にもつなげたいという意図がある。整備局は今後もこうした取り組みを継続し、工事現場と地域社会の良好な関係構築を目指すとみられる。



