東洋経済『都市データパック』編集部は、2026年度版「住みよさランキング」関東編のトップ100を公開した。このランキングは1993年から毎年発表されており、住みよさを表す各指標の偏差値を算出し、その平均値で総合評価を順位付けしている。
関東版トップ3は東京勢が独占
2026年の関東版総合1位は、昨年に続き東京都文京区となった。「利便度」と「富裕度」カテゴリで1ケタ順位の高評価を得ている。文京区は東京大学やお茶の水女子大学などの名門大学が集まり、子育て世帯にも人気で、小学校入学と同時に転入するファミリー層も多い。2位には吉祥寺駅や三鷹駅(一部)、武蔵境駅を有する武蔵野市(東京)がランクイン。昨年の3位から順位を上げ、富裕度では1位となった。3位には昨年10位から大幅に順位を上げた渋谷区(東京)が入り、トップ3を東京勢が独占した。
順位変動の要因
昨年版との比較で今回の順位変動をもたらした主な要因の一つが、指標⑲「世帯人員当たりの居住面積」の変更だ。従来は物理的な「住宅の延べ床面積」のみを比較対象としていたため、住宅が狭くなりがちな東京都内の自治体には不利だった。しかし、今回から「世帯人員1人当たり延べ床面積」に基準を改めたことで、家自体はコンパクトでも「1人当たりの居住スペース」が確保されているエリアの評価が向上した。
また、指標⑫「水道料金」の値上げが各地で続いていることも影響した。水道料金を据え置いている自治体やもともと料金が安い自治体は、「快適度」の評価が相対的に高まり、総合順位を押し上げる要因となった。「快適度」で1位となった東松山市(埼玉)と2位の昭島市(東京)は、ともに水道料金の安さでもトップ2を占める。関東圏で最も水道料金が高かったのは富津市(千葉)の月額6,665円で、最も安い昭島市(2,222円)と比較すると3倍の開きがある。富津市は現在、近隣自治体とかずさ水道広域連合企業団を組織し、水道事業の広域化や料金統一化を進めている。



