日光・キスゲ平園地の駐車場、6月1日から有料化 SNSで人気の「霧降の日の出」が影響
日光・キスゲ平園地、駐車場6月1日から有料化 SNS人気で

栃木県日光市にあるニッコウキスゲの群生地として知られる霧降高原キスゲ平園地(同市所野)の駐車場について、同市は6月1日から有料化することを決定した。近年、「霧降の日の出」と称される朝日と雲海の写真が交流サイト(SNS)で人気を博し、来場者が急増。それに伴い、ごみのポイ捨てなどのマナー違反も問題化している。市観光課は「自然環境を保全しながら楽しむための費用が必要であり、一定程度の受益者負担をお願いしたい」と説明している。

キスゲ平園地の概要と人気の変遷

キスゲ平園地は、日光連山の中腹、標高1300~1600メートルに広がる草原で、市営スキー場の跡地に2013年に開園した。撤去されたリフトの代わりに、1445段の木製階段「天空回廊」が整備され、冬季の晴天時には東京スカイツリーや富士山を望むことができ、雲海の発生でも知られるようになった。

従来は7月ごろに黄色い花が見頃を迎えるニッコウキスゲが主な観光資源だったが、2024年ごろからは「霧降の日の出」と呼ばれる日の出の風景がSNSで話題となり、花の季節以外にも来園者が増加した。2022年度には13万5千人だった来園者が、2025年度には20万3千人にまで急増した。

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増加する来場者とマナー問題

来場者の増加に伴い、特に早朝の日の出目当ての来園者による飲食関連のごみやたばこの吸い殻のポイ捨てが相次ぐようになった。市観光課は、ごみ処分費用の増大も有料化の理由の一つとしているが、それだけではない。

同課は「ニッコウキスゲをシカの食害から守るための柵設置や、土砂崩れ対策としての傾斜地への土留め工事など、生態系を守るための環境整備にも多額の費用がかかっている」と強調し、長期的かつ安定的な施設運営のために駐車場有料化を決断したと説明している。

駐車場の詳細と料金体系

園地に近い駐車場は3カ所あり、合わせて173台が駐車可能。いずれも機械式の料金設備を導入し、有料化される。料金は以下の通り。

  • 普通車:繁忙期(6~8月、10~11月)は1000円、通常期(4、5、9月)は500円
  • バス:繁忙期・通常期とも3000円
  • 二輪車:繁忙期・通常期とも500円
  • 冬季(12~3月)および30分以内の利用:無料

繁忙期はニッコウキスゲの開花時期や紅葉シーズンに当たり、通常期はそれ以外の春と秋の一部となる。

今後の展望

市は駐車場有料化によって得られる収入を、園地の維持管理や環境保全、マナー啓発活動などに充てる方針。SNSで人気の「霧降の日の出」を将来にわたって楽しめるよう、利用者の理解と協力を求めている。

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