過酷なエリザベート王妃国際音楽コンクールの魅力とは?北村陽さんが最終選考に挑む
過酷なエリザベート王妃国際音楽コンクールの魅力

連載:そもそも解説 視点・解説

過酷なエリザベート王妃国際音楽コンクール 何がすごい?要点を解説

2026年5月30日 9時00分

世界3大音楽コンクールのひとつ「エリザベート王妃国際音楽コンクール」が、ベルギー・ブリュッセルで開催されています。最終選考結果は31日朝(日本時間)に発表予定です。今年はチェロ部門で、兵庫県出身の北村陽さん(22)が最終選考に進出しています。このコンクールが音楽家にとってどのような存在なのか、ポイントをまとめました。

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この記事でわかること

  • ①どんな賞?
  • ②何がすごい?
  • ③これまで日本から誰が入賞した?
  • ④北村陽さんはどんな人?
  • ⑤優勝者には何が贈られる?

①どんな賞?

1951年、音楽を愛好し、音楽院を創設するなどした名パトロンのエリザベート王妃の名を冠し、ブリュッセルで創設されました。ピアノ、バイオリン、チェロ、作曲、声楽の各部門をローテーションで毎年開催しています。ショパン国際ピアノコンクール、チャイコフスキー国際コンクールとともに世界3大音楽コンクールの一つとされています。

②何がすごい?

審査が1カ月に及ぶなど(今年は5月4日から6月10日まで)、その過酷さは群を抜いています。本選に残った出場者には、「課題曲」として未発表の新作の楽譜が手渡されます。出場者は全員、現地の音楽院に約1週間隔離された状態で、譜読みと練習に集中します。

コロナ禍以降、予選から本選までを誰もがオンラインで視聴できるようになった影響もあり、ショパン国際を筆頭に、多くのコンクールで商業的な注目を意識した運営が際立つようになってきました。そんな中で、同コンクールはベルギーの文化芸術発展の礎となった王妃の名を冠する誇りもあり、芸術的な価値を追究する審査に対する信頼度は高いです。上位入賞者が数年後には姿を消してしまうことも多い世界にあって、このコンクールで頭角を現した演奏家はかなり高い確率で、その後も独自の長いキャリアを築き続けています。

③これまでに、日本から誰が入賞した?

過去には、バイオリン部門で五嶋みどりさんや諏訪内晶子さん、ピアノ部門で反田恭平さんなどが入賞しています。チェロ部門では、近年日本人の活躍が目立ちます。

④北村陽さんはどんな人?

北村陽さんは兵庫県出身の22歳。幼少期からチェロを始め、国内外のコンクールで数々の賞を受賞してきました。現在はベルギー王立音楽院で学びながら、演奏活動を行っています。

⑤優勝者には何が贈られる?

優勝者には、賞金のほか、世界的に有名なチェリストであるパブロ・カザルスが愛用したチェロが1年間貸与されるなどの特典があります。これは同コンクールの大きな魅力の一つです。

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