小池百合子東京都知事は17日、2020年東京五輪・パラリンピック後の都の成長戦略を発表した。人工知能(AI)やロボットなどの先端技術を活用した新たな産業の創出や、観光振興、子育て支援などに重点を置き、持続可能な都市の発展を目指す。
新産業創出と技術革新
戦略では、AIやロボット、バイオテクノロジーなどの先端技術分野で新たなビジネスを創出するため、スタートアップ支援や研究開発の促進を掲げた。具体的には、都内に「イノベーション拠点」を整備し、企業や大学、研究機関が連携する場を提供する。また、中小企業の技術革新を支援するための補助金制度も拡充する。
観光振興と国際競争力
観光分野では、五輪後も外国人観光客の増加を見込み、多言語対応や無料Wi-Fi環境の整備を進める。さらに、都内の観光資源を活用した新たなツアーや体験プログラムを開発し、リピーターの獲得を図る。また、国際会議やイベントの誘致を強化し、ビジネス観光の促進も目指す。
子育て支援と社会基盤
子育て支援では、待機児童解消に向けて保育所の整備を加速するほか、子ども医療費の無償化を拡大する。また、若い世代の経済的負担を軽減するため、住宅取得支援や奨学金制度の充実を図る。さらに、高齢化に対応した福祉サービスや、防災対策の強化も盛り込まれた。
持続可能な都市づくり
環境分野では、再生可能エネルギーの導入拡大や、省エネ性能の高い建物への改修促進など、脱炭素社会の実現に向けた施策を推進する。また、都市の緑化や雨水の有効活用など、自然と調和した都市環境の整備を進める。
小池知事は記者会見で、「五輪はゴールではなくスタート。この戦略を着実に実行し、東京を世界で最も魅力的な都市の一つにしたい」と述べた。都は今後、具体策を詰め、来年度予算に反映させる方針だ。



