たんぱく質を手軽に補う栄養食品「プロテイン」の価格が急騰している。体を鍛える人には欠かせず、健康維持のために取る人も増え、コンビニにもプロテイン入り飲料が並ぶが、大手メーカー担当者は「事業存続の危機」と話す。背景として指摘されるのが、米国での「やせ薬」ブームだ。この薬は日本では目的外使用が社会問題となっている。
利用者「2年でほぼ倍」
「飲み始めた2年くらい前からほぼ倍くらいになった」
東京都江東区にある「ゴールドジム東陽町スーパーセンター」で、埼玉県の大学生の石橋直樹さん(19)はタオルで汗をぬぐいながら話した。
1日2回、プロテインを飲み、1カ月で約1万5千円を支出する。手軽にたんぱく質を取れるプロテインは手放せず、急激な値上げは「痛手」だ。
メーカー相次ぐ値上げ
「プロテイン」は、英語ではたんぱく質そのものだが、日本では、たんぱく質を補う栄養食品を指すことが多い。そのプロテインがここ1年足らずで一気に値を上げている。
食品大手、明治は主力プロテイン商品「ザバス」の21商品を6月1日出荷分から最大28%値上げ。9月から順次、7商品の内容量を11~22%減量する、実質値上げに踏み切る。通販を中心にプロテインやサプリメントを手がけるアルティメットライフ(UL)社のブランド「GronG(グロング)」は3月以降、十数種類の商品を平均で約50%値上げした。
大手通販サイトのアマゾンでも、プロテイン価格の上昇が確認されている。この記事は有料記事です。残り1643文字は有料会員向けです。



