ヨハネス・フェルメール(1632~75)の代表作「真珠の耳飾りの少女」が日本にやってきます。作品を所蔵するマウリッツハイス美術館があるオランダ・ハーグと、画家が生涯のほとんどを過ごしたデルフトの街を訪ねました。
世界中の人々を魅了する「少女」を展示する美術館と、フェルメールが見た街の面影を、写真で紹介します。
約13時間の空の旅を経てオランダへ
日本を発ってから約13時間。オランダの玄関口、スキポール空港に到着しました。ここからフェルメールをたどる旅が始まりました。
まずは、「真珠の耳飾りの少女」に会うためにマウリッツハイス美術館へ向かいました。美術館のあるハーグは、国会議事堂がある政治の中心地。美術館はそれらの建物が集まる、街の中心部にあります。
厳重なセキュリティーに守られた名画
美術館を訪れると、取材のために普段は立ち入ることのできない収蔵庫へ特別に案内してもらうことができました。収蔵庫の内部には、今夏、大阪中之島美術館(大阪市北区)で行われる展示に向け、来日を待つ一部の作品がありました。厳重なセキュリティー体制と専門スタッフにより、名画が守られています。
館内中央にある階段を上ると、フェルメールの作品が並ぶ展示室がありました。ついに、「真珠の耳飾りの少女」と対面しました。「少女」を間近で鑑賞でき、目をこらすと絵の具のひび割れまで肉眼で見ることができました。対面の壁にはフェルメールが故郷を描いた「デルフトの眺望」も展示されています。
フェルメールが見た風景を求めてデルフトへ
美術館を後にし、フェルメールが見た風景を求めてデルフトに向かいました。美術館から車で20分ほど。市中心部から少し離れた運河沿いに、フェルメールが「デルフトの眺望」に描いたとされる場所がありました。絵画に描かれた新教会も、そこから確かに望むことができました。
フェルメールが生涯の多くを過ごしたデルフトには、ゆかりの地が今も残ります。街の中心部にある新教会は、フェルメールが生まれてすぐに洗礼を受けた教会です。新教会では入場料を支払い、内部を見学しました。別料金を支払えば、高さ100メートル以上ある塔に登ることができます。
近くには、フェルメールが埋葬された旧教会もありました。訪れた日は結婚式が行われており、中を見ることはできませんでした。外から建物を見ると、塔が傾いていました。建設中の地盤沈下によるものだそうです。
デルフトには「フェルメール・センター」があります。フェルメールの作品パネルを一覧できる展示や、豊富なお土産コーナーもありました。
8月21日から大阪で開催
8月21日から大阪中之島美術館で開催される、「フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展 17世紀オランダ絵画の名品、奇跡の再来日」。名画の背景にあるオランダの風景にも、思いをはせてみてはいかがでしょうか。



