首相指名選挙で立民議員が造反、小川新体制は課題山積
中道改革連合は2月18日、新執行部を発足させた。小川淳也代表は将来の合流を見据え、立憲民主党と公明党との3党連携に期待を寄せている。しかし、同日に行われた首相指名選挙では、立民の参院議員5人が造反し、小川氏ではなく立民の水岡代表に投票した。これにより、出ばなをくじかれた格好となり、小川氏は難しいかじ取りを迫られている。
立民議員の造反が3党連携に影
参院本会議での1回目の首相指名選挙では、立民の森裕子氏や青木愛氏ら5人が小川氏に投票せず、立民の水岡代表を支持した。青木氏は記者団に「現時点で立民所属なので、立民代表の名前を書くのは至極当然だ」と説明した。この動きは、小川氏、水岡氏、公明党の竹谷代表が17日の会談で、特別国会での3党連携を確認し、首相指名選挙で立民と公明も小川氏に投票することで大筋合意したばかりだっただけに、衝撃を与えた。
小川氏は18日、「今後の3党のコミュニケーションに及ぼす影響を最小化する努力をしたい」と語り、連携維持への意欲を示した。しかし、この造反は、3党間の信頼関係に亀裂を生じさせる可能性があり、今後の協力体制に不透明感を残している。
巨大与党への対抗策と党内融和の課題
中道改革連合はこの日の議員総会で、幹事長に立民出身の階猛氏(59)、政調会長に公明出身の岡本三成氏(60)らを起用する人事案を承認した。特別国会では、自民党だけで総定数の「3分の2」(310)を上回る巨大与党と対抗することになる。小川氏は政権監視と政策提言で党の存在感を高めたい考えだが、党所属は衆院議員49人だけで、衆院で予算を伴う法案や内閣不信任決議案を単独提出できる51議席以上に届かず、他党の協力は不可欠となる。
3党の政調会長は国会内で会談し、各党の部会を統合し、合同で政策協議を行うことを議論した。代表質問や予算委員会といった国会論戦で見せ場を作り、中道改革の支持率向上を図る狙いがある。岡本氏は会合後、法案賛否を3党で一致させるか記者団に問われた際、「分かれるかもしれないが、(一致を)目指したい」と述べるにとどめ、連携の難しさをにじませた。
党内融和も中道改革の喫緊の課題だ。小川氏はこの日、衆院選の落選者から意見を聞き取る場を今月中にも設ける方針を示した。落選者からは離党意向の表明が相次いでおり、ベテラン議員は「党の再建には5年、10年の期間が必要。反対野党から脱却しなければいけない」と強調した。ともに連合の支援を受ける国民民主党の玉木代表も「3党間の連携がどれだけ図られるかを見定めていく」としており、慎重姿勢を崩していない。
小川代表の舵取りに注目
小川淳也代表は、首相指名選挙での造反を乗り越え、3党連携を強化しながら、党内の結束を固める必要がある。巨大与党への対抗策として、政策協議の深化や国会論戦での存在感向上が求められる。今後の動向は、中道改革連合の存続と成長に大きく影響するだろう。



