高市早苗首相の陣営が2月の衆院選や2025年の自民党総裁選で他候補を中傷する動画をSNSに投稿したとする週刊文春の報道をめぐり、動画作成にかかわったとされる男性が高市事務所の秘書と「やり取りして実施した」と証言したことについて、首相は19日、記者団に「(男性は)私自身も秘書もお会いしたことのない方だ」と改めて述べた。
男性の証言内容
この男性は18日に公開されたYouTubeの番組で、動画の作成や拡散を認め、「秘書とやり取りをして実施していたのは報道のとおりだ」と語った。秘書とは直接会っておらず、オンラインで会議を行ったと説明している。一方で、動画の発信に関して首相はこれまで「私自身が関わっていることは一切ない」と国会で説明しており、男性について「私自身も、秘書も面識ない」と述べていた。
首相の記者団対応
首相は19日、記者団に対して自身や秘書と男性との面会を改めて否定し、「(国会)答弁の整合性はしっかりある」と説明した。秘書と男性の間でオンラインでのやり取りがあったかどうかを問われると、「私に聞かれても分からない」と述べた。その上で、自身の事務所による他候補の中傷動画作成や発信について「一切ない」と強調した。
この問題は、週刊文春が先に報じた内容に基づいており、与野党からも注目を集めている。首相は引き続き疑惑を全面否定しているが、男性の証言との間に齟齬があるとして、野党側はさらなる解明を求めている。
首相は19日午前、韓国訪問に向けて出発する前に官邸で記者団の質問に答えた。この日は夏の電気・ガス代補助再開など他の重要ニュースもあったが、首相の対応が政治日程に影響を与える可能性もある。



