木原稔官房長官は28日の記者会見で、高市早苗首相が5月1日から5日までの日程でベトナムとオーストラリアを訪問することを明らかにした。この訪問は、海洋進出や経済的威圧を強める中国を念頭に置き、安全保障や経済など多岐にわたる分野で協力関係を一層深めることを目的としている。
自由で開かれたインド太平洋の実現へ
木原氏は記者団に対し、両国との関係強化について「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の実現に向けて極めて重要だ」と強調した。首相は訪問先で、各国首脳と会談し、地域の平和と安定に向けた協力の具体策を協議する見通しだ。
中国を意識した戦略的連携
近年、中国は南シナ海での軍事拠点化や、経済的な圧力を通じて周辺国への影響力を拡大している。日本は、オーストラリアやベトナムといった戦略的に重要なパートナーとの連携を強化することで、中国の動きを牽制する狙いがある。特に、安全保障面での協力に加え、サプライチェーンの強靭化や経済安全保障の分野でも協力を進める方針だ。
今回の訪問は、首相就任後初めての本格的な外遊となる。政府は、今回の訪問を通じて、インド太平洋地域における日本のプレゼンスを高めるとともに、国際社会での連携を強化する考えだ。



