国賓として来日中のフィリピンのマルコス大統領は28日午後、国会での演説に臨む。これまでも様々な外国の元首や首相らが日本の国会で演説を行ってきた。国会演説には、どんな決まりがあり、過去には誰がどんな演説をしてきたのか。
外国要人の国会演説の歴史
外国の元首による国会演説は、2023年に衆院で演説したベトナムのトゥオン国家主席(当時)以来となる。参院によると、演説は「歓迎行事」として行われ、日本の国会ではこれまで約40人が演説してきた。
原則として、政府による招待で来日する外国の要人が、演説をしたいという希望があれば、国会で協議され、実施の可否を決めるという。
最初の演説と著名な例
参院によると、最初に演説したのは1958年のフィリピンのガルシア大統領(当時)という。演説は各国の首脳だけではなく、86年には英国のチャールズ皇太子(現国王)も演説している。
国民を代表する議員の前で演説することで、広く日本の世論に、日本との関係や自国の取り組みを訴えるツールとして活用されてきた。
90年には、南アフリカの反アパルトヘイト(人種隔離)運動の指導者、ネルソン・マンデラ・アフリカ民族会議(ANC)副議長(当時)が演説。日本の姿勢について、「南アフリカを民主的で差別のない国へと変革していくに当たり、闘う我々にとって励みとなるものだ」と訴えた。翌91年にはアパルトヘイトを撤廃に導き、94年には大統領に就任した。
91年4月には、ソ連のミハイル・ゴルバチョフ大統領(当時)が演説。冷戦終結後の国際秩序について語り、日本との関係強化を呼びかけた。近年では、リモート演説の可能性も議論されており、パンデミック時には遠隔での演説が検討された例もある。
演説の意義と今後の展望
外国要人の国会演説は、両国の関係を象徴する重要な機会である。今後も、国際情勢に応じて様々な要人が日本の国会で演説を行うことが期待される。マルコス大統領の演説も、日比関係の新たな一歩となるだろう。



