新潟県知事選が31日に投開票される。1月に再稼働した東京電力柏崎刈羽原発をめぐり、「信を問う」という言葉が焦点になっている。今回の知事選で3選を目指す現職の花角英世氏が8年前に言った。いま蒸し返されるのはなぜか。
再稼働をめぐる「信を問う」発言の経緯
告示日の14日朝、花角氏はJR新潟駅前で第一声のマイクを握り、再稼働を容認した自らの判断について語った。「一つの区切りをつけることができた。いろんな心配、不安がある。期待もある。その中で結論を出した」と述べた。
同じころ、線路を挟んで反対側の駅前で、前県議で新顔の土田竜吾氏が声を張り上げた。「知事は『職を賭して県民に信を問う』と言いながら、県議会に判断を委ねた。こんなことを許していいわけがない」と批判した。
8年前の約束とその後の展開
花角氏は、再稼働について自ら判断した後に県民に「信を問う」と公言していた。通常、政治家が「信を問う」と言えば、出直し知事選か県民投票を想起する。しかし花角氏は、自民党が過半数を占める県議会に関連議案を諮り、信任を得る手法を取った。土田氏は「県民との約束をほごにした」と批判する。
花角氏の口から「信を問う」という言葉が最初に出たのは2018年。当時の知事だった米山隆一氏が異性問題で突然辞職。その後の知事選の告示2日前だった。「熟慮して結論を出し、職を賭して信を問う覚悟がある。そうでないと県民の納得は得られない」。新潟市内のホテルで報道陣に柏崎刈羽原発の再稼働へのスタンスを問われた花角氏は、そう言った。
そもそも、その言葉は花角氏自身から出てきたものではありませんでした。「信を問う」の出どころを探っていきます。
候補者の立場と選挙戦の構図
- 花角英世(68)無現② 元副知事〈自〉
- 土田竜吾(38)無新 元県議
- 安中聡(48)無新 元五泉市議
「かなり厳しい」新潟市長の危機感。その日朝のことだ。「『県民に信を問う』という…
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