茂木敏充外相は18日、来日中のブラジルのビエイラ外相と東京都内で日ブラジル外相戦略対話を開いた。二国間の経済関係強化を確認したほか、経済連携協定(EPA)の締結も見据えた日本と南米南部共同市場(メルコスール)との協力についても協議した。
茂木氏は会談の冒頭、「戦略的グローバルパートナーとしての関係強化の基盤をしっかり作りたい」と述べ、ブラジルとの協力に意欲を示した。外務省の発表によると、会談では両国間の貿易・投資関係を強化し、「経済関係を更なる高みに引き上げる」ことを確認した。茂木氏は重要鉱物のサプライチェーン多角化やエネルギー、食料安全保障面での両国間の可能性に言及。ビエイラ氏は賛意を示し、日本向けのブラジル産原油の調達に前向きな姿勢を示したという。
両外相はまた、ブラジルやアルゼンチンなどが加盟するメルコスールとのEPA交渉の進展についても意見交換を行った。日本はメルコスールとの間で2018年からEPA交渉を続けており、早期の妥結を目指している。今回の戦略対話では、両国が連携して交渉を加速させることで一致したとみられる。
さらに、両外相は国際社会における協力についても議論。気候変動や持続可能な開発など地球規模の課題に共同で取り組む方針を確認した。ブラジルは2025年に国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)の開催を予定しており、日本としても積極的に協力する姿勢を示した。
ビエイラ外相は会談後、記者団に対し「日本との関係は非常に重要であり、今回の対話でさらに強化された」と述べた。また、両国間の経済関係拡大に期待を示し、特にエネルギー分野での協力に意欲を見せた。
今回の戦略対話は、両国が2023年に戦略的グローバルパートナーシップを樹立して以降、定期的に開催されている。次回はブラジルで開催される予定で、両国関係のさらなる発展が期待される。



