日サウジ首脳が緊急電話会談 紅海原油輸送ルートで協力体制を強化
高市早苗首相は4月23日、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と緊急の電話会談を実施した。政府関係者によると、両首脳はイランが事実上封鎖状態にあるホルムズ海峡を回避するための紅海側からの原油輸送に関する具体的な協力について協議し、その推進で合意に至ったという。
ホルムズ海峡回避の代替ルート構築へ
会談では、中東地域のエネルギー安全保障を脅かすホルムズ海峡の封鎖問題が主要議題となった。首相は皇太子から、現在の緊張状況に関する詳細な説明を受けた上で、紅海を経由する代替輸送ルートの確保に向けた日サウジ間の連携強化を申し合わせた。これにより、日本のエネルギー供給網の多様化と安定化が図られる見込みだ。
外交的解決に向けた国際連携も確認
さらに、両首脳は地域情勢の早期沈静化に向けた緊密な連携を改めて確認した。サウジアラビアは現在、米国とイランの仲介役を務めるパキスタンと連携し、外交的解決を模索している。首相はこの取り組みについて理解を示すとともに、日本としても平和的な解決に向けて貢献していく意向を表明した。
今回の電話会談は、中東における地政学的リスクが高まる中、エネルギー供給の確保と地域安定化という二つの重要課題に対処するための迅速な対応として位置づけられる。政府は今後、紅海原油輸送協力の具体化に向けて関係省庁間で調整を進める方針だ。



