中国の習近平国家主席は24日、米中首脳演説に臨み、両国関係の安定と協力の必要性を訴えた。国賓として訪問できることを「大変嬉しく思う」と述べ、14億人を超える中国人民を代表して米国の独立250年を祝福した。
大国としての責任と建設的戦略安定関係
習主席は「中国と米国は共に偉大な国だ」とし、歴史的な変化に直面する今日、両国には大国として人類の発展と進歩を担う重責があると指摘。今年5月の中国での首脳会談で、中米の建設的戦略安定関係を構築することで合意したことに触れた。
トランプ氏と共に「米中関係という大船を安定して遠くへと導きたい」と述べ、国情の違いを認め合い相互理解を深めることで相互信頼を築けると強調した。トランプ氏とは尊敬し合い、個人的な信頼関係を築いてきたとし、外交や貿易、金融など各分野での対話を強化し、両国の交流を拡大する考えを示した。
協力分野とAI・法執行での連携
「米中の協調領域はたくさんある。我々の協力なしに世界の多くの問題を解決することは困難だ」と述べ、中国は門戸を開き、米国企業の投資や事業展開を歓迎すると表明。一方で、中国企業が米国で公正に扱われることを望むと語った。
中国と米国は共にAI大国だとして、AIを適切にコントロールし発展させる能力と責任があると指摘。「AIの発展を常に人間が管理し、福祉へ貢献する」と述べた。麻薬対策や法執行の分野でも米国との協力を強化し、両国の往来や貿易の促進も可能だとした。
平和的共存と「トゥキディデスの罠」
習主席は「我々は平和的に共存すべきだ」と強調。中国と米国は協力すれば利益を得られ、対立すれば共に損をする立場にあるとし、「勝ち負けを争う取っ組み合いではなく、競い合うべきだ。衝突や対立を回避するという一線を守らなければならない」と語った。両国の軍については、定期的な対話を維持し、危機管理や意思疎通の仕組みを改善すべきだとした。
新興勢力が台頭し既存勢力を脅かすと戦争の危険性が高まるという「トゥキディデスの罠」について、乗り越えることができるとの認識を示した。
若者交流とパンダの受け入れ
第2次大戦中、中国と米国は肩を並べてファシズムの侵略に立ち向かったと振り返り、中米関係は未来の若者たちにかかっていると述べた。今後5年間で、交流や学習のために10万人の米国の若者を中国に招く方針を示した。
中国と米国の友好の使者として、2頭のパンダ「平平(ピンピン)」と「福軒(フーシュアン)」が米南部ジョージア州アトランタの動物園に着くことも明らかにした。