高市早苗首相は22日午後(日本時間23日未明)、国連総会が開かれている国連本部で、トランプ米大統領と約35分間会談した。中国の習近平国家主席の訪米を翌日に控え、経済安全保障など中国をめぐる課題について意見交換し「引き続き日米で緊密に連携していく」との方針で一致した。
首脳会談の冒頭で日米同盟の強さを強調
首相は、報道陣に公開された会談の冒頭で「非常に安全保障環境が厳しい中、私たちが国連本部で首脳会談をするということは、世界に向けて日米同盟の強さを示すことになる」と述べた。トランプ氏は「あなたは大変素晴らしい日本の首相として歴史に名を残すことになるだろう」と語った。
重要鉱物やAI・半導体で協力強化へ
中国は、生産・精錬で圧倒的なシェアを占めるレアアース(希土類)など重要鉱物の輸出規制を行い、日本など他国を威圧している。首相はトランプ氏との会談で、中国に依存しないサプライチェーン(供給網)の構築を念頭に、重要鉱物や人工知能(AI)・半導体などの分野で技術競争に勝つための一層の協力強化を図る考えで一致した。
米中会談前のタイミングを重視
日本政府は、経済的利益を優先するトランプ氏が習氏との24日の会談で融和を図る方向に傾く事態を懸念。日米の対中認識をすり合わせるため、その前の日米首脳会談の実施を重視していた。
会談後、同席した尾崎正直官房副長官は同行記者団に「最も良いタイミングで日米同盟の強固さを世界に示すことができた」と強調した。会談には茂木敏充外相、尾崎氏、市川恵一国家安全保障局長、山田重夫駐米大使らが同席した。米側はルビオ国務長官、ベセント財務長官、ラトニック商務長官らが同席した。
首相がトランプ氏と対面で会ったのは、6月にフランスで開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)以来。



