伊東市役所で新規採用職員の入庁式 前市長問題乗り越え故郷への思い貫く
伊東市で新規採用職員入庁式 前市長問題乗り越え

伊東市役所で新規採用職員の入庁式を実施

静岡県伊東市役所では、2026年4月1日に新規採用職員の辞令交付式が行われました。この式典は、田久保真紀前市長の学歴詐称問題で大きな混乱に見舞われた市役所にとって、新たなスタートを切る象徴的な機会となりました。

前市長問題の中での採用試験

新たに採用された27人の職員は、昨年、疑惑が浮上したまさにその時期に採用試験に臨んでいました。周囲からは「大丈夫か」と心配されることもあったといいますが、彼らはふるさとへの強い思いから、初志を貫いて入庁を決断しました。

新規採用職員を代表して、稲葉啓介さん(22)が杉本憲也市長から辞令を受け取りました。続いて、稲葉里咲さん(22)が「地方自治の本旨を体するとともに、公務を民主的かつ能率的に運営する責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行する」と力強く宣誓しました。

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故郷への思いと決意

稲葉さんたちはいずれも伊東市の出身で、前市長をめぐる騒動で周囲から懸念の声が上がりましたが、「故郷のために尽くしたい」という熱い思いから、入庁の決意を固めました。

神奈川県平塚市出身の竹下綾香さん(22)は、「伊豆高原が大好きで伊東市役所に入りたかった。前市長の問題は私には関係なかった」と率直な気持ちを語りました。

杉本市長の激励と課題認識

杉本市長は「ようこそ伊東市役所へ。市民にとってどうすればプラスになるのかという観点で業務に励んでほしい」と新入職員を激励しました。

新規採用職員への辞令交付式に先立ち、副市長、教育長とともに幹部職員の式に臨んだ杉本市長は、「昨年は激動の1年間だった。10カ月ぶりに三役そろっての式典となった」と振り返り、「私たちや市民にとって、飛躍のきっかけになる大切な年にしたい」と呼びかけました。

採用状況と職員不足の課題

市の発表によると、2025年度は30人が入庁し、2026年度は27人となっており、前市長問題による騒動は採用にはあまり影響しなかったようです。しかし、2025年度末の退職者が35人に上ったため、杉本市長は「職員不足は否めない」と課題を指摘しました。

このため、2027年4月採用の職員については、例年の約2倍に当たる66人程度を募集しているとのことです。

前市長の起訴と今後の展開

田久保前市長については、3月30日に静岡地検が有印私文書偽造・同行使と地方自治法違反の罪で在宅起訴しています。この問題は、伊東市政に大きな影を落としましたが、新たな職員たちの入庁によって、市役所は再生への道を歩み始めています。

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