廃棄物処理大手タケエイ、使用済み紙おむつを再資源化する相馬サーキュラーパーク構想を推進
タケエイ、紙おむつ再資源化で相馬サーキュラーパーク構想

廃棄物から資源を生み出す「相馬サーキュラーパーク」

廃棄物処理大手のタケエイ(東京都)は、東日本大震災の被災地である福島県相馬市に新たなビジネスモデルを構築し、復興に貢献するため「相馬サーキュラーパーク」構想を推進している。この構想は、廃棄物を資源として再生し、経済活性化につなげるサーキュラーエコノミー(循環経済)を実現するものだ。

専用機械で使用済み紙おむつを再資源化

タケエイは、使用済み紙おむつから紙おむつを再生する「水平リサイクル」に取り組んでいる。水分を多く含む紙おむつごみは焼却処理が難しいが、廃プラスチックのリサイクルで発生する残留物を混ぜ込むことで熱量を高め、固形燃料(RPF)として再利用する技術を開発。衛生用品製造機械メーカーの瑞光(大阪府)などと実証実験を重ね、専用の大型機械も完成した。高齢化でおむつ廃棄量が増える中、環境負荷の低い水平リサイクルも目指している。

太陽光パネルのリサイクルと複合的な再資源化

2030年代に大量廃棄時代を迎える太陽光パネルのリサイクルにも注力。県内や関東圏から廃棄予定のパネルを仕入れ、発電能力が残っているものを選別。再利用不可能なものは大型破砕機を使ってガラスやセルシートといった素材ごとに分離し売却する。ガラスは自治体などのごみ処理施設から出る焼却灰の再資源化事業にも活用。細かく砕いて加えることで灰に含まれる有害な重金属の溶出を防ぐ効果がある。

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産官学金の連携で循環経済を推進

パートナーシップ協定はタケエイが主導し、現在、産官学金の14団体が加盟。自治体や大学、企業と連携し、さまざまな廃棄物を複合的に再資源化する取り組みを進めている。相馬市に整備する施設は2034年のフル稼働を見込み、28万平方メートルの敷地に太陽光発電設備も新設し、施設内部の電力需要を賄う。災害時には市に非常電源として供給する計画だ。

佐竹支店長の思い

佐竹友儀支店長(55)は「地域からごみをなくすのが最終目標。課題解決に向けた意見やアイデアを出し合い、資源循環と経済成長の両立を図っていきたい」と語り、地域の困り事を解決する意気込みを示している。

所在地:相馬市光陽2の2の4
開設:2017年7月
従業員数:17人
事業内容:廃棄物の収集運搬・中間処理・再資源化・最終処分、再生可能エネルギー事業など

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