福井県副知事が辞職表明、前知事時代のセクハラ問題で責任を認める
福井県の中村保博副知事は3月23日、3月31日付で辞職する意向を明らかにした。石田知事に申し出て承認されたもので、任期は本来来年7月末までだったが、早期の退任を選択した形だ。
前知事のセクハラ問題が背景に
中村副知事の辞職表明には、杉本達治前知事のセクハラ問題が大きく影響している。この問題を受けて県政刷新を求める声が高まり、石田知事は6月県議会までに副知事交代の意向を示していた。
中村副知事は報道陣に対し、「県議会での議論から総合的に判断した。4月1日から新体制になる。この区切りに、職を辞した方が石田知事の新体制にとってもいいのではないかと判断した」と説明した。
内部通報体制の機能不全に責任
特に注目されるのは、前知事のハラスメント問題に関する調査報告書が指摘した内部通報体制の機能不全について、中村副知事が自身に「責任がある」と認めた点だ。
中村副知事は前知事時代の県政運営の中枢を担っており、通報しにくい組織風土が問題視されたことについて、直接的な関与を認める発言をした。
県議会での追及と否定
さらに、県議会予算決算特別委員会では、中村副知事自身によるハラスメントやコンプライアンス違反があったとする相談が県職員から県議に寄せられていることが明らかになった。
これに対し中村副知事は「中身が分からない。必要に応じてやれることはやる」と述べ、これらの指摘と辞職との因果関係は否定した。
石田知事の対応と後任選び
中村副知事から辞職の意向を伝えられた石田知事は、「重い決断をされたと受け止めている」と述べた。
後任については、「議会の同意が必要なのでしっかりと相談し、慎重に丁寧に調整していく」とし、「県政に影響を与えないよう、空白期間がなるべく生じないようにしたい」と語った。
福井県政は前知事のセクハラ問題から続く混乱に終止符を打ち、新体制への移行を急ぐことになる。



