東京都町田市は本年度、小田急線とJR線が乗り入れる町田駅周辺で問題となっている客引き行為について、市民の意識調査を実施する方針を明らかにした。駅周辺の客引き行為に特化した市民調査は初めての試みとなる。この調査結果を踏まえ、市は2027年度をめどに客引き行為の防止条例を制定する計画だ。
調査の概要とスケジュール
調査は今年9月から10月にかけて実施される予定。その後、11月から12月にかけて集計と分析を行い、来年1月から2月に報告書を作成する。調査対象は、住民基本台帳から無作為抽出した16歳以上の市民3000人と、駅周辺の商店街関係者1000人の計4000人。調査票は郵送で配布される。
調査では、客引き行為などの被害経験や遭遇状況のほか、規制区域の範囲や規制対象となる行為についての意見を幅広く聞く。これにより、実態把握と効果的な規制の在り方を検討する。
客引き行為の現状と課題
市によると、町田駅周辺では夜間を中心に客引きやスカウト行為が頻発しており、通行人への迷惑や街のイメージ低下を招いている。こうした状況を受け、市民からも改善を求める声が多数寄せられているという。
稲垣康治市長は「現状の体感治安は良くないと認識しており、改善させることが最終目標。実効性のある条例を目指す」と述べ、条例制定に向けて強い意欲を示した。
今後の展望
市は調査結果を基に、2027年度の条例制定を目指す。条例では、客引き行為の禁止範囲や罰則などが検討される見通しだ。また、条例制定後も継続的な監視や啓発活動を行うことで、駅周辺の環境改善を図る方針。
町田駅周辺は商業施設が集積し、多くの市民や観光客が行き交う地域。市は客引き行為の防止を通じて、安全で快適なまちづくりを推進したい考えだ。



