元幕内・剣翔が引退会見「寂しい気持ちが一番」 6月に結婚披露宴で断髪式開催へ
大相撲春場所限りで現役を引退した元幕内剣翔(34)=本名安彦剣太郎、東京都出身、追手風部屋=が14日、東京・両国国技館で記者会見を開き、引退の心境を語った。剣翔は「寂しい気持ちが一番。もう本気で相撲を取ることがないので」と率直な思いを明かした。
けがに苦しみながらも最後の責任を果たした春場所
埼玉栄高校から日本大学を経て、2014年初場所で初土俵を踏んだ剣翔。体重200キロの巨体を生かした右四つからの寄りを武器に活躍し、最高位は東前頭6枚目まで上り詰めた。しかし、ここ数年は膝のけがに悩まされ続けてきた。
西十両12枚目で臨んだ今年3月の春場所では、15戦全敗という厳しい結果に終わった。剣翔はこの場所について「僕の中ではもう終わりかなという気持ちだった。でも、15日間取り切るのが最後の責任だと思って戦った」と振り返った。
会見に同席した師匠の追手風親方(元幕内大翔山)は「あまり稽古ができず、相撲を見ても厳しいと思っていた。最後の3、4場所はよく頑張ってくれた」と弟子をねぎらった。
新たな人生の門出 焼き肉店経営と結婚生活
今後について剣翔は、日本相撲協会には残らず、都内で焼き肉店を経営することを明らかにした。相撲界からビジネスの世界へと新たな挑戦を始める決意だ。
また、今年1月に結婚した妻の祐華さんとの新生活もスタートしている。断髪式は6月6日に都内で開催予定で、結婚披露宴内で行われることが発表された。相撲人生に区切りをつけ、新たな家庭生活を始める二重の節目を迎えることになる。
剣翔の引退は、けがと闘いながらも最後まで土俵に立ち続けた力士の姿を浮き彫りにした。34歳という年齢で新たな人生を歩み始める元幕内の今後からも目が離せない。



