米軍ヘリが沖縄・名護の野球場に予防着陸 練習中の子どもら約30人が緊急避難
2026年3月6日午後8時20分ごろ、沖縄県名護市許田の野球場に米軍のヘリコプターが不時着した。在沖米海兵隊は取材に対し、UH-1ヘリコプターが定期飛行訓練中に「機内システムから指示が出たため予防着陸した」と説明している。現場では当時、少年野球チームが練習しており、約30人の子どもや関係者が直ちに避難したが、幸いにもけが人はいなかった。
システム警告による緊急着陸 詳細な経緯
米軍によれば、普天間飛行場(宜野湾市)に配備されているUH-1ヘリは、訓練飛行中に機内システムが警告を発したため、安全を優先して野球場に着陸したという。エンジンなどの点検を実施した後、同日午後10時40分ごろに離陸し、無事に普天間基地に戻った。県当局への説明では、危険物質や武器は積載していなかったと伝えられている。
現場は沖縄自動車道許田インターチェンジから約1.2キロの位置にある野球場で、周辺には公民館や住宅が密集している。近隣に住む許田区の区長は、ヘリが予告なく降下してきたため、野球の練習中だった子どもたちをすぐに避難させたと証言した。
沖縄における過去の米軍機事故と再発防止への動き
沖縄では、米軍機による事故が繰り返し発生している。2016年には名護市安和の沿岸で米軍のオスプレイが大破する事故が起き、2017年には東村高江の牧草地に大型ヘリが不時着して炎上した。さらに2024年11月には国頭村の空き地にヘリが不時着する事案もあった。
今回の事故を受け、沖縄県は米軍および日本政府に対して再発防止を強く求める方向で検討を進めている。地域住民からは、安全確保と透明性のある説明を求める声が高まっている。
米軍の予防着陸は技術的な問題に起因するとされるが、住宅地に近い野球場への緊急着陸は、地元コミュニティに大きな不安を与えた。今後の対応として、飛行経路の見直しや緊急着陸時の連絡体制の強化が課題となりそうだ。



