PayPayが米ナスダック市場に上場、終値は18.16ドルで時価総額1.9兆円に
【ニューヨーク=木瀬武】スマートフォン決済サービスを展開するPayPayは、3月12日、米国のナスダック市場に株式を上場した。この上場により、同社の株式は初日取引で注目を集め、終値は18.16ドルを記録した。これは公開価格の16ドルを13.5%上回る好調なスタートとなった。
時価総額は約1.9兆円、発行株式の一部を売り出し
終値に基づく時価総額は、約121億ドル(約1.9兆円)に達した。PayPayは約6億7000万株の発行済み株式のうち、約5500万株(1割弱)を売り出した。米証券取引委員会(SEC)への提出資料によると、上場後も親会社のソフトバンクグループが実質的に議決権の9割を維持する見込みだ。
海外展開を本格化、米国で新会社設立を計画
日本で最大手のスマートフォン決済企業であるPayPayは、これまで国内向けサービスが中心だったが、今回の上場で得た資金を活用し、海外への事業展開を加速させる方針を明らかにした。特に米国市場では、米クレジットカード大手のVisaと連携し、QRコード決済などの事業を展開する新会社を設立する計画だ。
中山一郎社長は報道陣に対し、「フィンテック企業として、ITと金融を融合させたサービスで世界に打って出ていく」と意気込みを語った。この動きは、グローバルな決済市場における競争激化を背景に、PayPayが成長戦略の一環として位置付けている。
ナスダック市場での上場初日には、関係者らが喜びの表情を見せ、今後の国際展開への期待が高まっている。PayPayの上場は、日本のフィンテック産業にとって重要な節目となり、今後の動向が注目される。



