旭化成、ポリエチレン生産撤退へ 化学事業縮小の一環
旭化成、ポリエチレン生産撤退へ 化学事業縮小

旭化成は12日、ポリエチレンなど一部の化学品の生産から撤退すると発表した。国内の需要が減少し、生産設備の稼働が低迷していたことが背景にある。同社が生産を中止しても、国内需要を上回る生産能力が同業他社に存在しており、それらの稼働率が向上することで、国内の石油化学製品の供給網は強化されるとしている。

撤退の詳細

撤退するのは、合成ゴムや樹脂製品などに使用される「スチレンモノマー」と、フィルムやパイプといった産業資材の原料となる「ポリエチレン」の生産で、2030年度をめどに終了する。現在、いずれも水島製造所(岡山県倉敷市)で製造されている。同社のスチレンモノマーは国内生産能力の約23%を占めており、影響は大きい。

背景と影響

旭化成は近年、強みを生かした事業への集中を進めており、今回の撤退もその一環とみられる。化学事業の縮小により、リソースをより収益性の高い分野に振り向ける狙いがある。業界関係者によると、国内の石油化学市場は需要減退と過剰供給に直面しており、各社は事業再編を余儀なくされている。旭化成の撤退は、業界全体の再編を加速させる可能性がある。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

同社は今後、水島製造所の設備を活用した新たな事業展開も検討するとしている。詳細は未定だが、地域経済への影響も注視される。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ