アマゾンがウォルマートを抜き世界売上首位に、13年ぶりのトップ交代
米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムの2025年の年間売上高が、米小売り大手ウォルマートを上回り、初めて世界首位となった。米メディアによると、この首位交代は13年ぶりの出来事である。
決算数字で明らかになった逆転劇
ウォルマートが19日に発表した2026年1月期決算の売上高は、前期比4.7%増の7131億ドル(約110兆円)となった。これは、既に発表済みのアマゾンの2025年12月期売上高7169億ドルを下回る数字である。
両社の成長軌道を比較すると、その差は顕著だ。2016年以降の10年間で、アマゾンの売上高は5倍以上に拡大した一方、ウォルマートの伸びは約50%に留まっている。
アマゾンの多角化戦略が奏功
アマゾンは主力のネット通販事業に加え、広告やクラウドサービス「AWS」などの事業でも収益を伸ばしてきた。1994年にジェフ・ベゾス氏が自宅のガレージでオンライン書店として創業して以来、経営を多角化し、約30年で世界最大の売上規模を達成した。
この成長は、デジタル技術を駆使したビジネスモデルの成功を示している。アマゾンは単なる小売企業から、テクノロジーを基盤とした総合サービス企業へと進化を遂げている。
ウォルマートの確固たる地位
対するウォルマートは、米国内外に約1万店舗を展開し、徹底した低価格戦略を堅持している。今月上旬には、小売業として初めて時価総額が1兆ドルを超えるなど、米国を代表する企業としての地位は揺るがない。
ウォルマートの強みは、実店舗ネットワークとサプライチェーンの効率性にある。同社は伝統的な小売モデルを維持しながら、デジタル化にも積極的に取り組んでいる。
今回の売上首位交代は、デジタル通販企業と実店舗小売企業の競争が新たな段階に入ったことを示している。両社の今後の戦略展開が、世界の小売業界に与える影響は大きい。



