長瀞の天然記念物「岩畳」を次世代へ、地元住民ら180人が草木伐採の清掃活動
長瀞の天然記念物「岩畳」清掃、地元住民ら180人が参加

長瀞の天然記念物「岩畳」を次世代へ、地元住民ら180人が草木伐採の清掃活動

埼玉県秩父地域を代表する景勝地「岩畳」で19日、生い茂る低木や雑草を伐採する清掃活動が行われた。管理を担う長瀞町教育委員会の職員や地元の観光関係者、ボランティアら約180人が参加し、景観維持に努めた。

「岩畳」とは

岩畳は、長瀞町と皆野町にまたがる荒川沿いに、畳を敷き詰めたように平たい岩が続く一帯。地下20~30キロで形成された結晶片岩が地殻変動などで地表に露出し、「地球の窓」と呼ばれる。1924年に国の名勝・天然記念物に指定された。連休や週末は多くの観光客で賑わい、川の流れに乗って船から眺めを楽しむ「ライン下り」が人気を集める。

清掃活動の背景

一方で、一帯では草木が増殖し、上流側に向かうにつれて岩場や岸壁が草木で覆われ、景観維持が課題となっていた。名勝指定から100周年を迎えた2024年、長瀞町教委が対応を検討。このまま放置すれば景観だけでなく、地質学上の重要性も損なわれる恐れがあるとして、伐採に乗り出すことを決定した。

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町は2025年から、伐採に必要な文化財保護法上の現状変更を文化庁に申請するとともに、草木の処分費用を予算に計上。岩を傷つけないよう機材の刃をナイロン製にする、絶滅危惧種の草木は伐採しないなどの配慮を行い、初夏と冬の年2回、約3年間の清掃活動を計画している。

「岩畳リフレッシュ大作戦」3回目

今回の「岩畳リフレッシュ大作戦」は、昨年の2回に続く3度目の清掃活動。汗ばむ陽気の中、参加者ははさみやカマを使って低木や雑草を刈り取り、次々とビニール袋に詰め込んだ。1時間半ほどの活動で集められた大量の草木は、近くの広場で数日間乾燥させた後、軽トラックで秩父市内の処分場に運ばれる。

長瀞の観光ガイドを務める野原清さん(72)は「昔の岩畳は草木に邪魔されず、もっと広い範囲を歩けた。いっぺんに昔の風景を取り戻すのは難しいが、観光客がもっと楽しめるよう、作戦に協力していきたい」と語った。町教委の担当者は「地元にとって大切な景観を次世代につなげていければ」と話している。

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