ANAが国際線新シートを公開 2026年導入へ
全日本空輸(ANA)は3月12日、長距離路線向けの中型機に2026年夏以降順次搭載する新シートを報道関係者に公開した。この新シートはボーイング787―9型機向けに開発され、個室タイプのビジネスクラスを中型機で初めて導入するほか、プレミアムエコノミーとエコノミークラスも全面刷新される。
電動リクライニングなしの個室型ビジネスクラス
新ビジネスクラスシート「THE Room FX」は、フランスのシートメーカー・サフランシーツ社などと共同開発された。これまでANAでは、壁に覆われた個室型シートは大型機にしかなかったが、今回中型機への導入が実現した。
最大の特徴は電動リクライニング機構を廃止した点だ。シートは背もたれを少し倒したようなデザインを採用し、リクライニングを動かす装置が不要となった。これにより、シート自体をより広く設計でき、座り心地の向上が図られている。
ANAの大前圭司CX推進室担当者は、「電動機構を省くことで、信頼性の向上とメンテナンスの簡素化を実現した。お客様にはより快適な空間を提供できる」と説明している。
全クラスで座席を刷新
今回のシート刷新では、以下のような変更が行われる。
- ビジネスクラス:個室型「THE Room FX」を導入。プライバシーと快適性を両立。
- プレミアムエコノミークラス:座面のクッション性を向上させ、リクライニング角度を拡大。
- エコノミークラス:新設計のヘッドレストと収納スペースを追加。
これらの新シートは、2026年夏以降に順次導入が開始され、国際長距離路線の中型機から装備されていく予定だ。ANAは、競合他社との差別化を図り、国際線サービスの質的向上を目指す方針を示している。



