成田空港の滑走路拡張計画、2029年供用開始が延期に
成田空港で進められている滑走路の新設・延伸工事について、成田国際空港会社(NAA)が当初予定していた2029年3月末の供用開始を延期する見通しであることが明らかになりました。複数の関係者が3月31日にこの情報を確認し、金子国土交通大臣への報告が行われる予定です。延期の主な原因は、必要な用地の確保が大幅に遅れていることで、特に新設されるC滑走路の買収が難航している状況です。
用地確保の遅れが計画に影を落とす
成田空港では現在、A滑走路とB滑走路の2本が運用されていますが、拡大する空港需要に対応するため、C滑走路(全長3500メートル)の新設と、B滑走路を1000メートル延伸して3500メートルにする工事が2025年5月に開始されました。しかし、関係者によると、今年2月20日時点で、新たに必要とされる1099ヘクタールの用地のうち、確保できているのはわずか88.4%に留まっています。この遅れが、供用開始の延期を余儀なくさせる要因となっています。
空港容量拡大への期待と課題
滑走路の供用が開始されれば、成田空港の年間発着枠は現在の34万回から50万回に拡大し、国際的なハブ空港としての機能強化が期待されています。しかし、用地確保の難しさは、地域住民との交渉や環境問題など、複雑な課題を抱えており、計画の遅延が航空業界全体に与える影響も懸念されます。成田国際空港会社は、早期の解決を目指して調整を続けていますが、今後の進捗状況には不透明な部分が残されています。



