3メガ銀、純利益が初の5兆円台に到達 利上げ効果で3年連続最高益
3メガ銀、純利益初の5兆円台 利上げ効果で最高益

3メガバンクグループの2026年3月期決算が15日、出そろった。最終的なもうけを示す純利益は3社とも過去最高となり、合計で前年比33.9%増の5兆2587億円と、初めて5兆円台に乗せた。金利上昇が収益の柱である「利ざや」を拡大させ、企業向け貸出金も順調に伸びた。3社は2027年3月期も最高益を見込むが、混迷する中東情勢や米国発の高度AI(人工知能)対応など、課題も山積している。

好業績の要因:利上げが追い風に

3社とも純利益が前年より3~4割伸びる好業績を記録。純利益の合計は3年連続で過去最高を更新し、5兆円台に乗るのは初めてのことだ。

最大手の三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は純利益が前年比30.3%増の2兆4272億円と、初めて2兆円を突破。半沢淳一社長は「計画で実現しようとしたことが着実に推移した」と手応えを語った。三井住友FGは同34.4%増の1兆5829億円、みずほFGは同41.0%増の1兆2486億円と、いずれも大幅な増益となった。みずほFGは1兆円の大台に乗り、3社そろって1兆円を超えるのも初めてのケースだ。

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業務純益も大幅増、貸出金残高拡大

本業のもうけを示す業務純益も、3社傘下の銀行の合計で3兆8419億円と、前年を55.2%上回った。国内貸出金残高は11.9兆円増加している。

好業績の大きな要因は、日本銀行による利上げという「追い風」(半沢氏)にある。2024年にマイナス金利を解除して以降、昨年12月までに3回の追加利上げを実施し、政策金利は30年ぶりの水準である0.75%程度まで上昇した。

利ざや拡大が収益を押し上げ

国内金利の上昇に伴い、銀行の収益源である預金金利と貸出金利の差(利ざや)は拡大。低金利時代には0%台で推移することも多かったが、3社ともグループの中核銀行で1%を上回り、業績を押し上げた。

堅調な企業業績を背景に、貸出需要も旺盛で、これが収益拡大に寄与した。

今後の見通しと課題

3社は2027年3月期も最高益を見込んでいるが、中東情勢の不透明感や米国発のAI技術への対応など、課題も少なくない。金融市場の変動リスクや、地政学的リスクへの備えも求められる。

また、金利上昇が続けば、貸出先の企業の資金調達コスト増加や、不良債権発生の可能性にも注意が必要だ。各社はリスク管理を徹底しつつ、持続可能な成長戦略を模索している。

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