ダイドー過去最大の赤字307億円 自販機値上げで販売減、業績予想を下方修正
ダイドー過去最大赤字307億円 自販機値上げで販売減 (17.02.2026)

ダイドーグループHD、過去最大の赤字307億円見込みに下方修正

ダイドーグループホールディングス(HD)は2月16日、2026年1月期連結決算の業績予想を下方修正し、最終利益を従来予想の30億円の赤字から、大幅に拡大する307億円の赤字に引き下げたことを発表しました。この赤字額は同社の過去最大規模となる見通しです。前期は38億円の黒字を計上しており、業績の急激な悪化が鮮明となりました。

自販機値上げが販売減を招き、特別損失298億円を計上

業績悪化の主な要因は、自動販売機で販売する飲料の価格を引き上げたことによる販売数量の減少です。これに伴い、同社は298億円の特別損失を計上することになりました。売上高についても、従来予想から22億円引き下げて2412億円と修正されています。

ダイドーグループHDは全国に約27万台の自動販売機を展開していますが、値上げによってスーパーマーケットやコンビニエンスストアとの価格差が拡大し、売れ行きが大きく落ち込みました。さらに、コーヒー豆をはじめとする原材料価格の高騰も業績に打撃を与えています。

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海外事業は好調で営業利益は上方修正

一方で、本業の収益力を示す営業利益については、トルコやポーランドを中心とした海外での飲料販売が好調に推移していることから、従来予想より23億円増加する41億円に上方修正されました。国内事業の苦戦と海外事業の堅調さが対照的な結果となっています。

不採算自販機の撤去とIT活用による効率化を推進

同社は今後の経営戦略として、採算性の低い自動販売機の撤去を進める方針を明らかにしています。さらに、IT技術を活用した自販機の効率的な管理システムの導入を推進し、収益構造の改善を図るとしています。これらの取り組みを通じて、業績の早期回復を目指す構えです。

今回の業績予想の下方修正は、消費者の価格感覚が敏感になる中での値上げ戦略のリスクを浮き彫りにしました。自動販売機事業の構造転換が急務となる中、同社の今後の対応が注目されます。

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