福島銀行が13日に発表した2026年3月期の連結決算は、純利益が7億3600万円となり、前年同期の12億5200万円の赤字から黒字転換を果たした。この改善は、前年度に赤字の主因となった次世代バンキングシステム導入関連費用などの営業経費が減少したことや、日本銀行の政策金利上昇、貸出金残高の増加による貸出金利息の増加が収益を押し上げたことによる。
経常収益と経常利益の増加
売上高に相当する経常収益は151億7500万円(前年同期比13.1%増)、経常利益は6億8700万円(前年同期は11億7500万円の赤字)と、増収増益を達成した。
預かり資産と預金の動向
預金と預かり資産を合わせた総預かり資産残高は8815億円(前年同期比53億円減)。預かり資産は増加したものの、地方公共団体や個人を中心に預金が減少した。個人預金は預かり資産への転換や相続による解約が影響しているが、金利上昇局面で獲得競争が激化しているという。
貸出金残高の増加
私募債を含む総貸出残高は前年同期比128億円増の6204億円。事業性貸し出しでは新型コロナ関連融資の返済が進んだ一方、住宅ローンは2152億円と過去最高を更新した。
有価証券評価損の状況
有価証券の評価損は89億円。株式や投資信託は改善傾向にあるが、追加利上げ観測を背景とした国内金利上昇により債券の評価損が拡大した。
コア業務純益と自己資本比率
本業の収益力を示す銀行単体のコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は12億7200万円(前年同期比13億3000万円増)。連結の自己資本比率は利益の積み上げにより9.18%(同0.08%増)となった。
配当と業績予想
期末配当は1株当たり5円。2027年3月期の連結業績予想は、経常収益166億円、経常利益11億円、純利益9億円を見込んでいる。



