半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は16日までに、熊本工場(熊本県菊陽町)を運営する子会社JASMが2025年1~3月期に黒字化したと発表した。中央通信社によると、同工場での量産開始以降、初めての黒字転換となる。
黒字化の詳細
TSMCが公表した財務資料によると、JASMは9億5138万台湾元(約47億8000万円)の純利益を計上した。2024年12月に熊本第1工場で量産を開始して以来、初めての黒字化である。同工場では、最先端ではない「成熟プロセス」と呼ばれる技術を採用し、画像センサーや自動車部品向けの半導体を生産している。
今後の生産体制強化
TSMCは熊本での生産体制をさらに強化する方針だ。建設中の第2工場では、2028年に回路線幅3ナノメートル(ナノは10億分の1)相当の先端半導体の量産を開始する計画である。これは人工知能(AI)関連の需要を見込んだものとみられる。
また、今月8日にはソニーグループと次世代イメージセンサーに関する戦略的提携に向けた基本合意書を交わしたと発表。熊本県合志市にあるソニーの新工場で生産ラインの構築を検討することも明らかにしている。



