日産自動車は3月17日、米国で製造しているスポーツタイプ多目的車(SUV)「ムラーノ」を日本市場に「逆輸入」する計画を正式に発表しました。この決定は、日米間の関税合意に基づく新たな制度を活用するもので、米国当局が安全性を認証した車両を追加試験なしで輸入できる仕組みを利用します。
2027年初頭に販売開始、左ハンドル仕様を維持
逆輸入されるムラーノは、左ハンドル仕様のまま日本国内で販売される予定です。販売開始時期は2027年初頭と設定されており、価格や具体的な販売台数などの詳細については現時点では未定となっています。日産は今後の市場動向を踏まえながら、これらの要素を詰めていく方針です。
米国テネシー州のスマーナ工場で生産
ムラーノは、米国テネシー州にあるスマーナ工場で製造されています。同工場は日産の北米生産拠点として重要な役割を担っており、高い品質管理が行われていることで知られています。今回の逆輸入により、日本市場においても米国産車両の魅力を直接感じられる機会が提供されることになります。
イバン・エスピノーサ社長のコメント
日産自動車のイバン・エスピノーサ社長は、今回の決定について次のようにコメントしています。「ムラーノはその独創的なデザインと優れた快適性により、国際的に高い評価を得ています。日本への導入を通じて、当社の商品ラインアップをさらに拡充し、お客様により多様な選択肢を提供できることを嬉しく思います。」
日米関税合意の新制度を活用
今回の逆輸入が可能となった背景には、日米間で結ばれた関税合意の新たな制度があります。この制度では、米国で安全性認証を受けた車両を日本が追加試験なしで受け入れることが認められており、輸入プロセスの効率化とコスト削減が期待されています。日産はこの制度を積極的に活用し、市場競争力を高める戦略を打ち出しています。
ムラーノの日本導入は、日産のグローバル戦略における重要な一歩と位置付けられています。同社は今後も、各国の市場特性に応じた商品展開を進め、自動車産業における存在感をさらに強化していく方針です。



