ニデックが、電気自動車(EV)向け駆動装置事業の縮小を検討していることが18日、明らかになった。世界的な価格競争の激化により同事業の収益が悪化しており、経営陣は従来の拡大路線からの転換を迫られている。
永守路線の転換
EV駆動装置事業は、創業者の永守重信氏がEVの本格普及を見据えて強力に推進してきた看板プロジェクトだった。しかし、中国メーカーを中心とする競争激化で採算性が急速に悪化。ニデックは合併・買収(M&A)を含む積極投資を進めてきたが、事業の縮小を余儀なくされることとなった。
中国合弁解消へ
関係者によると、ニデックは中国自動車大手の広州汽車集団との合弁会社解消に向けた協議を開始した。また、欧米大手のステランティスとの合弁会社についても、解消を視野に入れた検討を進めているという。
イーアクスルの現状
EV向け駆動装置「イーアクスル」は、エンジンの代替となる基幹部品で、ニデックは2019年に量産を開始。当初は高い成長が期待されたが、中国メーカーの低価格攻勢や需要の伸び悩みにより、収益性が課題となっていた。
今回の事業縮小は、ニデックが長年掲げてきた「拡大路線」の転換点となる。同社は今後、収益性の高い分野への経営資源集中を進める方針とみられる。



