ニデック、EV駆動装置事業を大幅見直しへ 収益悪化と不正問題で創業者肝いりの事業に幕か
ニデック、EV駆動装置事業を大幅見直し 収益悪化で

ニデック、EV駆動装置事業を大幅見直しへ

モーター大手のニデック(旧日本電産)は18日、電気自動車(EV)向け駆動装置事業の大幅な見直しを進める方針を明らかにしました。中国や欧州での合弁事業については、解消も視野に入れた話し合いを現地の自動車メーカーと進めていくとしています。

この事業は創業者の永守重信氏が自ら主導して始めた注力事業でしたが、収益が厳しい状況が続き、さらに不正の温床にもなっていました。

見直しの対象

見直しの対象となるのは、モーターやインバーター、ギアなどを組み合わせたEV向け駆動装置「イーアクスル」の製造事業です。ニデックは中国では広州汽車集団、欧州ではステランティスと合弁会社を設立して事業を展開してきました。しかし、事業の大半を占める汎用品について、採算性の観点から撤退を含めた見直しを進める方向です。

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事業の経緯と課題

この事業は、EV市場の成長を取り込むことを狙って2019年に量産を開始しました。永守氏が主導し、2014年には自動車の電子制御ユニットを手がけるホンダエレシスを、2019年にはオムロンから車載部品子会社を買収するなど、M&Aを含めて多額の関連投資を行ってきました。当初は中国でも一定のシェアを誇っていましたが、現地メーカーとの価格競争に巻き込まれ、収益が悪化していきました。

会計不正との関連

一連の会計不正問題では、利益の水増しが最も多かったのもイーアクスルを含む車載事業でした。2025年度までの純利益の水増し額1607億円のうち、最多の723億円がこの事業によるもので、全体の4割強を占めていました。

ニデックは今後、収益性の改善とガバナンス強化を図るため、事業ポートフォリオの見直しを加速する方針です。

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