ホンダは、電気自動車(EV)の新ブランド「ゼロ」シリーズとして、小型SUV(スポーツ用多目的車)を今年度内に発売する方針を固めた。事業再建に向けて特に注力するインド市場にまず投入し、その後日本国内でも2027年度までの発売を目指す。
ゼロブランド初の量産車
ゼロブランドは、当初北米市場向けに2車種の開発を進めていたが、昨年これらの中止を決定。今回の小型SUV「アルファ」が、同ブランドとして初めて市場に投入される車種となる。ホンダは2025年秋の「ジャパンモビリティショー」で試作車を初公開しており、その際に大きな注目を集めた。
インドでの生産と逆輸入
「アルファ」はインドの工場で生産され、日本へは逆輸入される。サイズはホンダの売れ筋モデル「ヴェゼル」とほぼ同等で、価格は抑えめに設定し、「買いやすいモデル」として販売する計画だ。具体的な価格は未公表だが、2027年1~3月の発売を目標としている。
ホンダはEVシフトで苦戦しており、中国市場では中国勢に価格・技術面で遅れを取っている。今回のインド市場への投入は、新興国でのEV需要を取り込み、巻き返しを図る狙いがある。インドでは政府のEV推進政策も追い風となり、成長が見込まれている。
同社は今後、ゼロブランドを軸にグローバルなEV戦略を再構築する方針で、他の地域への展開も検討中とされる。



