日産、新型エルグランドで王者アルファードに挑む 全面刷新で再起図る
日産、新型エルグランドで王者アルファードに挑む

日産自動車は2026年の夏、高級ミニバンの新型「エルグランド」を発売する。全面刷新に踏み切れなかった過去16年間で、高級ミニバン市場は他社の競合車が席巻するようになった。形勢逆転をねらう新型車の成否は、経営再建中の日産が再び成長軌道に乗れるかどうかをも左右しそうだ。

極上の室内空間と走りの楽しさを追求

4月22日、報道各社を集めた初の試乗会で、新型エルグランドの開発担当者は「極上の室内空間、どこまでも走りたくなる運転の楽しさ。その二つを実現した」と胸を張った。ダッシュボードには14.3インチの大型モニターを採用し、室内を最大64色の光で彩る間接照明まで備えた。さらに日産独自のハイブリッド技術「eパワー」の改良型を搭載。燃費を向上させつつ、静かで滑らかな走りを追求した。

エルグランドの歴史と苦境

エルグランドは1997年に初代が発売された。くつろげる広い室内空間と高級感のある内装を備え、「プレミアムミニバン」と呼ばれるジャンルを切りひらいた。発売から5年で販売台数は23万台を超え、日産を代表する車の一つとなった。02年に2代目、10年に3代目となる現行型に刷新されたが、その後は一部改良にとどまり、16年間も新型の投入が途絶えた。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

この時期、日産は海外での生産・販売を拡大することに重きを置いており、国内市場に特化したエルグランドは、開発投資の優先度が低くなった。さらに他社の競合車の台頭がエルグランドの存在感を薄めた。その代表格がトヨタ自動車の「アルファード」だ。アルファードは、2代目エルグランドの登場後に発売され、高級ミニバン市場で圧倒的なシェアを築いた。

新型エルグランドの勝算

新型エルグランドは、16年ぶりの全面刷新により、競争力の回復を目指す。試乗会では、開発陣が「プライベートラウンジ」のような後部座席空間や、静粛性の高さをアピールした。経営再建中の日産にとって、この新型車の成功は極めて重要だ。日産は2026年度に最終黒字化を目指しており、新型エルグランドが高級ミニバン市場でどこまで存在感を示せるかが、今後の成長のカギを握る。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ