トヨタ、水素製造装置を5月に本格稼働へ 2029年量産開始で販売も視野
トヨタ水素製造装置5月稼働、2029年量産開始

トヨタ自動車、水素製造装置を5月に本格稼働へ 2029年量産開始で販売拡大を目指す

トヨタ自動車は、本社工場(愛知県豊田市)に設置した水素製造装置が完成し、2026年5月頃に本格稼働を開始すると発表しました。この装置は、生産した水素を部品の鍛造工程での燃料や燃料電池の評価などに活用する計画で、2029年からは装置自体の量産を開始し、国内外への販売も視野に入れています

高い製造能力と脱炭素化への貢献

今回の装置は、千代田化工建設と共同で開発され、工場内の750平方メートルの敷地に設置されています。水を電気分解することで、1時間あたり96キログラムの水素を製造可能です。これは、2023年春にデンソー福島で実証を始めた装置と比較して、同じ敷地面積で12倍の製造能力を誇ります

水素は燃やしても二酸化炭素(CO2)を発生させないため、脱炭素化に貢献する燃料として大きな期待が寄せられています。さらに、中東情勢の緊迫化によるエネルギー不安が高まる中、電気分解など多様な方法で製造できる水素への注目は一層強まっています。

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需要拡大とコスト課題への取り組み

一方で、水素の普及には需要が少ない現状でのコスト高止まりという課題があります。トヨタはこの課題に対し、以下のような戦略で需要増を目指しています。

  • 決まったルートで一定の需要が見込めるトラックへの活用
  • 東京都や愛知県などの大都市圏での燃料電池車(FCV)タクシーの導入

まとまった量の需要を生み出すことで、低価格の水素供給を実現し、好循環を生み出す狙いがあります。また、トヨタは小型トラックへの最新燃料電池システム搭載に向け、国内商用車メーカーと検討を進めていることも明らかにしました。

この取り組みは、脱炭素社会の実現に向けた重要な一歩として、産業界や環境政策に大きな影響を与えることが期待されます。トヨタの水素製造技術が、持続可能なエネルギーソリューションの普及を加速させる可能性に注目が集まっています。

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