生命保険大手4社で3517件の情報持ち出し 出向者への「組織的指示」疑い浮上
生保4社で3517件情報持ち出し 組織的指示の疑い

生命保険大手4社で3517件の情報持ち出しが発覚

生命保険会社の社員らが出向先の金融機関から無断で情報を持ち出していた問題で、大手4社における件数が合計3517件に上ることが明らかになった。いずれの企業も「組織的な指示」を否定しているものの、顧客にとって最適な商品選択を妨げかねない悪習が業界全体に蔓延していた実態が浮かび上がった。

第一生命HDが1155件を認める

第一生命ホールディングス(HD)は2月12日、オンライン説明会を開催し、28の金融機関から計1155件の情報持ち出しがあったことを公表した。甲斐章文執行役員は「出向者や社員に対して情報授受の明確なルールがなかったことが反省点だ」と説明した。一方で、「不適切な手段による情報入手を指示した事実はない」と述べ、不正への組織的関与を強く否定した。

内部資料から組織性の疑い

しかし、出向者に毎月提出させていた「活動報告書」には、組織的な関与を疑わせる項目が存在する。朝日新聞が入手した内部資料によれば、報告書の内容は以下のような特徴を持っていた。

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  • 定期的な情報収集の項目が明記されていた
  • 出向先での活動成果が詳細に記録されていた
  • 管理職による確認印が押されていた

これらの事実から、単なる個人の不正行為を超えたシステム的な問題が潜んでいる可能性が指摘されている。業界関係者は「長年にわたる慣行が定着していた」と証言しており、抜本的な改革の必要性が叫ばれている。

顧客不在の業界体質に批判

情報持ち出し問題は、生命保険業界が抱える構造的な課題を露呈させた。顧客の利益よりも自社の販売実績を優先する風土が、このような不正行為を温床とした可能性が高い。専門家は「透明性の高いガバナンス体制の構築が急務」と指摘している。

今回の発覚を契機に、金融庁をはじめとする監督当局による厳格な調査が行われる見込みだ。業界全体の信頼回復に向けて、自主的な改善努力と外部からの監視の両輪が必要とされている。

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