三菱UFJ銀行、中部駐在副頭取に小野寺雅史氏を昇格 旧東海銀出身で7代連続の伝統継承
三菱UFJ銀行は、中部地域の拠点統括を担う重要なポストである中部駐在の副頭取に、小野寺雅史常務執行役員(56歳)が昇格する人事を正式に発表しました。この人事は2026年4月1日付で発効し、現職の高原一郎副頭取(61歳)の後任として地域経済の要職を引き継ぐことになります。
旧東海銀行出身者による7代連続の就任で地域密着を強化
小野寺氏は1991年に東京大学法学部を卒業後、東海銀行(現在の三菱UFJ銀行)に入行した生え抜きの銀行マンです。注目すべきは、中部駐在の副頭取ポストに旧東海銀行出身者が就任するのは今回で7代連続となる点で、同地域における歴史的・人的ネットワークの継承が明確に示されています。
小野寺氏の経歴は国際的視野と地域密着の両面を兼ね備えています。長期間にわたる海外勤務経験を持ち、特にタイのアユタヤ銀行との統合プロジェクトなど国際的な金融業務に深く関与してきました。一方で、現在は中部地区の拠点統括を担当しており、愛知県出身という地元ならではの豊富な人脈と地域事情への深い理解が評価されています。
高原前副頭取の功績と今後の役割
退任する高原一郎副頭取は、中部駐在として顕著な実績を残してきました。特に新興企業支援や中小企業の脱炭素化推進、自動車部品供給網の維持・強化など、地域経済の重要な課題に対して、地方銀行や信用金庫との連携を強化する取り組みを主導しました。高原氏は2026年6月に予定されている株主総会後に顧問に就任し、引き続き銀行経営に知見を提供することになります。
中部地域における金融戦略の展望
この人事は、三菱UFJ銀行が中部地域に対する戦略的重要性を改めて認識していることを示しています。小野寺新副頭取の就任により、以下の点が期待されます:
- 国際的経験を活かしたグローバルな金融サービスと地域ニーズの融合
- 旧東海銀行時代から継承される地元企業との強固な信頼関係の維持・発展
- 自動車産業を中心とする中部地域の基幹産業へのさらなる支援強化
- デジタル化や環境対応など新しい金融ニーズへの対応
中部地域は日本のものづくり産業の中心地として、また国際的なサプライチェーンの要衝として重要な位置を占めています。小野寺氏のリーダーシップの下、三菱UFJ銀行が同地域の経済発展にどのような貢献を果たしていくか、金融業界内外から注目が集まっています。



