兵庫県立病院で食パン誤嚥事故 50代女性が心肺停止、情報確認不十分で
食パン誤嚥で50代女性心肺停止 兵庫県立病院で医療事故 (26.03.2026)

兵庫県立病院で重大な医療事故 食パン誤嚥により50代女性が心肺停止

兵庫県立はりま姫路総合医療センター(姫路市)は3月26日、転院してきた50代女性患者が食パンを誤嚥して窒息し、心肺停止に陥る深刻な医療事故があったことを明らかにしました。女性は現在も意識不明の重体が続いており、病院側は家族に謝罪するとともに、賠償などの対応を検討しています。

情報確認の不備が事故の原因に

同センターの木下芳一院長は記者会見で、この医療事故について詳細を説明し、関係者を代表して深く謝罪しました。事故の背景には、前の入院先からの情報提供が十分に確認されなかった点が大きく関わっています。

女性患者はもともと高次脳機能障害を患っており、別の医療機関に入院していましたが、骨折の治療が必要となったため、昨年7月に同センターへ転院しました。転院時の引き継ぎ書類には、おかゆや軟らかい刻み食を提供するよう明確に記載されていたにもかかわらず、この重要な情報が適切に処理されませんでした。

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転院翌日の朝食で悲劇が発生

問題が発生したのは、転院してからわずか翌日の朝食時でした。本来ならば特別な配慮が必要な食事内容であったにもかかわらず、通常の食パンが提供されてしまい、女性がこれを誤嚥。窒息状態に陥り、心肺停止という深刻な事態を招きました。

医療関係者によれば、高次脳機能障害のある患者の場合、咀嚼や嚥下機能に問題を抱えていることが多く、食事内容の管理は極めて重要です。特に転院時には、前の医療機関からの情報を丁寧に確認し、適切なケア計画を立てることが不可欠です。

病院側の対応と今後の課題

同センターは事故発生後、以下の対応を実施しています:

  1. 患者家族への直接謝罪と経緯説明
  2. 院内での再発防止策の徹底的な検討
  3. 賠償を含む今後の対応方針の協議

この事故は、医療機関間の情報連携の重要性を改めて浮き彫りにしました。転院時の患者情報の受け渡しは、単なる事務手続きではなく、患者の安全を守るための重要なプロセスです。同センターでは、情報確認システムの見直しとスタッフ教育の強化を急ピッチで進めています。

医療安全の専門家は「このような事故は、複数の要因が重なって発生することが多い」と指摘し、以下の点を改善すべきと述べています:

  • 転院時の情報伝達の標準化
  • 高リスク患者の食事管理の徹底
  • スタッフ間のコミュニケーション強化

兵庫県の医療行政を担当する部門もこの事故を重く受け止め、県内の医療機関に対して情報共有の徹底を呼びかけています。患者の安全を最優先にした医療提供体制の構築が、改めて問われる事態となりました。

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