文部科学省が入る庁舎=東京都千代田区
小学校「算数」の教科名、数学に統一か
次期学習指導要領を検討する中央教育審議会(中教審)の作業部会で、小学校の「算数」と中学・高校の「数学」に分かれている教科名の統一が議論されている。小中高で名称をそろえ、指導内容に連続性を持たせることで、算数や数学に苦手意識を持つ子どもを減らす狙いがある。数学に統一する案が有力だが、長年続く名称の変更には慎重意見も残る。
名称の歴史と現状
文部科学省によると、小学校段階では明治初期から「算術」や「幾何」などの名称が使われ、1941年の国民学校令から「算数」に。日本では小学校は算数、中学以降は数学で浸透しているが、海外では数学で統一されている国が多い。
算数では具体的な物事を想定して数えたり計算したりするのに対し、数学では文字を使った数式など抽象的、論理的な内容となる。この違いが「壁」となっているとの指摘がある。
次期指導要領の方向性
次期指導要領では、そうした「壁」をなくそうと、小中高で一貫性を持たせた学習内容に整理し、目標もそろえる方針。併せて教科名も統一すべきかどうかが論点となっている。
4月17日の作業部会で文科省は、名称を統一する場合に「算数」「数学」、そして新たな名称の3案を提示。この中で、数学への統一を支持する意見が出ているという。一方で、「算数」という名称に親しみを持つ保護者や教師からは慎重な声もあり、今後の議論が注目される。



